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2002年8月27日放送

■私もしかして透明人間

先日エレベーターに乗ろうとしたら、60代の男性が前方中央に立ちはだかっている。
「スイマセン」と言おうとして顔を見ると、なんだか生体は反応がない。そっと横をすりぬけて後ろの方に立ったのだが、次の階で降りて行ったから生きてはいたらしい。

博多駅のコンコースを歩いていると頭に強い衝撃がありはじき飛ばされた。何ごとが起きたかと見ると、今私を追いこした、60代と思しき男性の肩にかけたカバンが当たったのでした。ちょこっと触ったというのでは無いので相手にも多少の衝撃はあったと思うのですが、その事実に全く気付かぬ様子。その男性、なーんも言ってこない。文句を言っても「????」で終わりそう。

ところでどうして相手の肩の荷物が私の頭にあたるの?
後で考えておこう。

しつっこくもう一つ、ある日、細い路地を小股の切れ上がったというか切れ下がったと言うか和服の美女が歩いていました(もちろん私)。向こうからスーツ姿の中年男性が歩いて来ます。少し譲りあえればすれ違える道幅だったので、左側に寄って歩いて行きました。ところが相手は1センチも、いえ1ミリも避ける気配はありません。「エーッ!もしかして私に気付いていない。」「そんなーぁ。」慌てて私はヤモリのごとく壁に張り付きました。もちろんそんな哀れな女が世の中に存在する事さえ彼は知らず通り過ぎて行きました。

もしかして私は透明人間?それともはかなすぎる路傍の花、それともウスバカゲロウ。存在感が希薄なのかはかなげなのか。

明日からは鯖かコハダのような光り物オバサンになってやるーぅ。と心に決めたヤマギワでした。お気に障ったらごめんなさい。
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