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2002年8月19日放送

■難しい事聞くな

できるだけ、相手と向き合ってちゃんと会話をしたいと思っていますが、

今思っていたり感じている事を言葉にするのは案外難しいものです。

家族や親しい人となら別ですが、久しぶりに会った人や初対面の人とは頭と心を総動員してこれでも結構気を使って話しているんです。昔の人は、人ちゃんと理解してもらおうと言葉を惜しまず話す事を「眉を惜しまず」と言ったそうですが、まゆ毛がの経絡と心臓はつながっていて、一生懸命言葉で説明すれば疲れて心臓がが弱る、だから眉が抜けるらしいのです(えーぃややこしい)

つまり話すって結構エネルギーを使うってことですねん。だからか人って決まり文句を使っての会話をする事が多いんでしょうか。

「暑いですねー」とか「寒いですねー」は良いとして、「肥ったんじゃ無い」「痩せた?」は「ほっといてくれー」と言いたくなる。「お元気でした」は私の様にメディアに顔出してなんぼの職業の場合、テレビもラジオも辞めたらきっと「死んだかと思った」と言われるよね。

しかーしこのくらいはどってことは無い、当たり前の会話なのでしょうが、 まだ結婚していないスタッフと歩いていたら、彼女の知り合いが「まだ結婚していないの」「理想が高いのではないの」と「余計なお世話じゃい!」 私が息子と歩いていると「これが自慢の息子さん?」私がいつが自慢した?身内の自慢話するくらいなら裸で天神を歩いたほうがましーっ。

でもねー、私の大嫌いな言い方だけど相手に悪意は無いわけだし、たわいない内容です。 しかーし一番、嫌で許せんのがテレビやラジオのレポーターさんの決まり文句。「貴女にとって料理ってなんですか」と聞く事。野球選手には「あなたにとって野球ってなんですか」音楽家に対して「あなたにとって音楽とは」

聞く方にとってこんなに簡単で頭を使わないインタビューは無いと思うけれど、聞かれる方に取ってはそう簡単に答えられるものではないでしょ。それを数分あるいは数十秒で答えろなんて無理ですよ。世界の黒沢監督に「監督にとって映画ってなんですか」と聞いた勇気有るインタビュアーは「君は馬鹿か」と怒鳴られたそうだけど、私は気が弱いから、「考えないと言えないから2日家に泊って話しを聞いてもらいたい」と言います。まだ泊ってくれた人は居ませんが・・・・

私は聞きたい「あなたにとってインタビュアーという仕事はなんですかと」
お気に障ったって謝らんぞ!!!!
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